肝臓の数値が高いって一体・・・犬の生活習慣病?

珍しくハイペースでのブログ更新です。


暫く自分でブログを書いていなかったのでネタは沢山有るのですが、なにぶん筆無精な物で。

決して周りから急かされているからでは有りませんのでご安心下さい。



4月、5月とフィラリア予防と狂犬病注射、言わば病院のもっとも忙しい時期で、6月に入るとどの病院も一段落ついている頃だと思います(もしかして当院だけ???)。


そんな6月の診察の合間に今年フィラリア検査の際、同時に血液検査を受けていただいたワンちゃんの検査結果のデータを集計してみると大体10%(10頭に1頭の割合)程度のワンちゃんで、
肝臓の数値が正常よりも高く(極端に高い子はほんの数例でほとんどが軽度の上昇)尚かつ無症状。
また、その10%の約半分が5歳未満のワンちゃん達。


正直な所、僕たち獣医師にも肝臓の数値(GPTやGOT,ALPなど)が高いだけでは『何が原因で肝臓の細胞に負担をかけているか?』までは分かりません。

その子の年齢や犬種、体格、その子の食生活で予想がつく事は有りますが確定的な事までは言えないのが本音です。


ではその後その子達はどうなったのか?

幸い、肝数値の上昇が軽度のほとんどの子達が食生活を見直し(フードの変更やおやつを止める)や一定期間の投薬事で1月後には正常の肝数値に戻る事が出来ました。

もちろん、超音波検査やレントゲン検査など画像検査において肝臓に異常を認めないという前提の上ですが。


そのような子達の普段の食生活をよく聞いてみると多いのが
①フードに加えて肉類(ササミなど)を多く与えている
②ジャーキーなどのオヤツを多く与えている
③ドッグフードをほとんど食べないので、人間のご飯を与えている
④安価なドグフードを与えている
など

いうなれば、犬本来あるべき食生活の乱れや動物性蛋白や脂肪分の摂取が多いと軽度の肝数値の上昇を引き起こしてしまうようです(あくまで僕自身の経験による物なので全てがそうでは有りませんが)。


これらの傾向を何かとにてるなと考えた所・・・人の生活習慣病とよく似ている!

犬は人の様に暴飲暴食、アルコール摂取、喫煙などはしませんが(当たり前ですね)、室内犬が増え必然的に接する機会が増える事により、飼い主様がオヤツをあげる機会が増えたり、人の物を与える機会が多くなり、また室内犬は小型犬が多いのでその小さな肝臓がそれらの物を処理しきれず肝臓の細胞絵の負担、肝数値の上昇を引き起こしているのでは無いかと推測しました。


肝臓は沈黙の臓器と言われ、我慢強く、また見た目の症状も出づらい臓器です。

小さな負担の積み重ねは短期的に見れば多くは問題有りませんが、その小さな積み重ねが長く続くとどうなるか・・・

チリも積もれば山となり、将来的には治療を生涯続け無くてはならない肝臓病になってしまう恐れも有ります。


その為にはどうすべきか??


当たり前ですが、定期的に健康診断を受けていただく事が大切だと思います。 

健康診断で問題が有っても可能な限り早期に原因を追及し、また生活を見直す事で将来的な病気による不安を解消出来る可能性が充分にあります。

ワンちゃんの健康診断いつやろうかしら??

いつやるの?

「今でしょ!」

おそまつさまでした。

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左からO先生、I先生、N先生
僕の大学の同級生で尚かつ皆さん開業医。
定期的に開催する食事会でお互いに近況報告と症例検討。
良い刺激を受けます!


東大阪市 ピース動物病院 院長 成田和博
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by peace-vs | 2013-06-15 11:52 | 院内日誌 | Comments(0)